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あいさつ

ご挨拶


 獣医臨床現場では内科の診察対象の中で皮膚疾患は群を抜いている。 このことは臨床現場の獣医師では異口同音一致した見解であろう。にもかかわらず教育機関での皮膚科に費やす教育時間は限られている。 そのため現場での皮膚科知識の不足をどう埋めるかが従来からのわが国の皮膚科分野での課題であった。
 近年、獣医界においては多くの学会誌、企業誌が発売されている。 それらは毎号内容の充実を図り新鮮な情報が盛り込まれている。 また、インターネットを使っての最新情報入手も可能である。 さらに学会、研究会、講習会が毎日のように開催されており、今日では情報の入手には不便はない。 しかし、いっぽうでは情報量が過剰となり選択に困惑する状況がある。
 それらの膨大な情報から何が大切かを教え、実際の臨床の場でどのように役立てるかのヒントを与え、併せて世界の獣医皮膚科学の趨勢を知らしめすのが本学会の存在意義と考えている。 定期的に開催する学術大会では症例、病理、基礎面から研究成果が会員より披露され、それに対しての参会者の活発な意見交換が行われる。 また招聘講演では、高度の知識を身につけた国内外の講師に臨床、基礎研究など広範に亘って最新情報の提供を 受ける。こういった学会の行事内容は即刻年4回発行される学会誌に掲載され会員に配布されている。
 国際化を推し進めるため、世界獣医皮膚科会議あるいはアジア獣医皮膚科会議との密接な連携を維持するよう心がけている。 その結果としてこの数年間にアジア獣医学会ならびにアジア獣医専門医制度の創設をし、2008年のアジアで初めて世界獣医皮膚科会議を香港に招致することになった。
 今後も常に臨床現場にターゲットを置き、臨床、基礎に偏ることなく世界レベルの最新の情報の収集と発信を本学会は推進して行く。 会員各位に一層のご支援をお願いする次第である。