お知らせ

2022年度日本獣医皮膚科学会優秀論文賞


日本獣医皮膚科学会機関誌「獣医臨床皮膚科」に発表された下記論文が、 2022 年度優秀論文賞に選出されました。
受賞者には当会より賞状及び副賞を授与させていただきました。

  • 岡田 悟 先生(大阪府立大学獣医内科学教室)

    岡田 悟, 山田優樹, 伊從慶太, 古家 優

    「ネコの皮膚リンパ管奇形における診断と治療」

    獣医臨床皮膚科 2022, 28 (1): 3–9

    岡田 悟 先生(フィオレ動物病院)

    この度は、日本獣医皮膚科学会優秀論文賞という栄えある賞をいただき、大変光栄に存じます。
    共著者の先生方をはじめ、この論文を執筆するにあたってご協力いただいた皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
    この論文が、どこかの猫ちゃんの治療の役に立ってくれれば幸いです。
    この論文の猫ちゃんのように、皮膚科の世界でも完全に解明されていない病気がたくさんあるかと思います。
    今後も地域の獣医療に貢献するために努力をするのはもちろん、獣医学の発展のため尽力して参りたいと考えております。

  • 福山泰広 先生(麻布大学獣医学部獣医放射線学研究室)

    福山泰広, 西山優太, 上野宥那, 依田信一朗, 田村咲絵, 岩田和也, 近藤佑衣, 川原井晋平, 圓尾拓也

    「作り置き可能なカルボキシメチルセルロースを基剤としたMohsペーストによる犬猫の自壊皮膚腫瘤の治療」

    獣医臨床皮膚科 2022, 28 (4): 199–205

    福山泰広 先生(麻布大学 獣医学部 獣医放射線学研究室)

    この度は優秀論文賞という素晴らしい賞を頂き、誠にありがとうございます。大変光栄に思うと同時に身の引き締まる思いです。なにより、ご指導いただいてきた先生方、日々の診療や研究を手伝ってくれたスタッフや学生達、そして病気に苦しむ動物をなんとか楽にしてやりたいとの思いで、この治療を受け入れていただいたご家族、動物に感謝いたします。
    受賞の対象になった論文にある、作り置き可能なカルボキシメチルセルロースを基材とした Mohsペースト(moM-CMC 2.0)による治療は、さまざまな理由で麻酔処置ができず、切除手術ができない動物の皮膚に生じた自壊腫瘍に対してとても有効です。そしてその作成方法、保存性、使用方法が従来のMohsペーストに比べて改善しており、治療にあたる獣医師の負担も減るのではないかと思います。この治療法が自壊腫瘍に苦しむ動物やご家族の負担軽減に少しでも役に立てれば幸いです。

ご案内

第30回日本獣医皮膚科学会認定医講習会


第 30 回日本獣医皮膚科学会認定医講習会はオンライン開催となります。
本ウェブサイトより会員サイトにログインし「認定医講習会」から参加登録をして下さい。

参加登録受付 2023 年 5 月 19 日(金)正午 〜 6 月 27 日(火)17:00
配信および修了手続受付期間 2023 年 6 月 15 日(木)9:00 〜 6 月 29 日(木)19:00
参加費 8,000 円
(ご登録の銀行口座より自動引落となります)

本学会では、一般臨床医を対象とし、本邦における獣医皮膚科学の向上を目的として日本獣医皮膚科学会認定医制度を実施しています。認定医申請希望者は、はじめに本学会認定医制度委員会に登録し、受験資格取得後、申請書類を提出、要件を満たすと認定医試験(口頭試問、筆記試験)を受ける事が出来ます。その受験資格には 6 回(18 科目)の講習会参加が必須になります。つきましては第 30 回認定医講習会を、オンラインにて開催いたします。

5. 「皮膚の病理組織学」 賀川由美子(NORTH LaB)
18. 「皮膚の腫瘍」 大嶋有理(犬と猫の皮膚科)
17.「猫の皮膚疾患」 村山信雄(犬と猫の皮膚科)

オンラインの認定医講習会は参加証の発行はいたしません。講習会動画視聴後に表示される申請コードを記録・保存し、専用ページに入力して受講修了の手続きを行ってください。「参加登録だけ」「講習会動画を視聴しただけ」では受講修了と認められませんので、必ず申請コードによる修了手続きを行ってください。

認定医講習会への参加は、認定医制度委員会への登録が終了しており、かつ第30回認定医講習会の受講申込手続きが完了した方に限ります。認定医講習会受講申請および認定医制度の詳細については、こちらをご参照ください。

生涯教育セミナーのご案内


会 期 2023 年 2 月 17 日(金)〜
3 月 21 日(火)
テーマ 犬の脱毛症の診断と治療 ~苦手だな→得意!に変えるTips~
講演 1 淡色被毛脱毛症/黒色被毛毛包形成異常症とパターン脱毛症
馬場悠太 先生(東京農工大学)
講演 2 毛周期停止
島崎洋太郎 先生(東京農工大学)
詳 細 第 19 回日本獣医内科学アカデミー学術大会

第 10 回世界獣医皮膚科会議(WCVD10)のご案内


開催日: 2024 年 7 月 25 ~ 29 日
開催場所: 米国マサチューセッツ州ボストン市
ウェブサイト: https://www.vetdermboston.com/

認定医制度の資格申請延長について


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、2020 年から認定医制度事業の一部の実施が中止になりました。これを受けて認定医制度委員会では認定医制度に関わる資格の延長措置を取っております。ただし個人都合による延長の場合には、各自必要書類を提出し審査を受けていただく必要がございます。下記を参考にご自身の資格の期限等についてご確認いただきますようお願いいたします。

1.認定医申請資格(=認定医試験の受験資格)の延長

2020 年に認定医試験受験資格の 1 年延長措置が取られています。この措置は自動延長で、手続きは必要ありません。

  • 2021 年で受験資格が喪失する場合 → 2022 年まで受験資格が手続きなしで延長
  • 2022 年で受験資格が喪失する場合 → 2023 年まで受験資格が手続きなしで延長
  • 2023 年で受験資格が喪失する場合 → 2024 年まで受験資格が手続きなしで延長
  • 2024 年で受験資格が喪失する場合 → 2025 年まで受験資格が手続きなしで延長
  • 2025 年で受験資格が喪失する場合 → 2026 年まで受験資格が手続きなしで延長
  • 2026 年で受験資格が喪失する場合 → 延長なし
2.認定医資格更新(=すでに認定医資格を有している場合)の延長

2020 年に 1 年延長措置が取られています。この措置は自動延長で、手続きは必要ありません。ただし特例措置のため、原則認定証の再発行はいたしません。もし、延長期間中の認定証が必要な場合は、有料(1500 円)にはなりますが、事務局までご連絡ください。

  • 2020 年末が期限の場合 → 2021 年末までに更新手続きを行ってください。
  • 2021 年末が期限の場合 → 2022 年末までに更新手続きを行ってください。
  • 2022 年末が期限の場合 → 2023 年末までに更新手続きを行ってください。
  • 2023 年末が期限の場合 → 2024 年末までに更新手続きを行ってください。
その他:海外学会の参加証明

海外学会へ参加したものの、学会側から参加証を受け取っていないというお問合せが多く寄せられました(特に近年のアジア大会)。このような状況を鑑み、海外学会への参加証明は、参加費の決済を証明するメールや書類、学会参加時の名札等で証明することも可能とします。ご不明な点があれば本会事務局までお問合せください。

その他:第24回日本獣医皮膚科学会学術大会参加証明について

第 24 回日本獣医皮膚科学会学術大会はオンライン開催でしたが、参加証の発行はいたしておりません。認定医資格更新の場合、参加された方は「認定医資格更新評価点申告書」に記載してください。


  • 認定医資格は 3 年毎の更新が必要となっております。
  • 更新申請者は、更新手続きを行ってください。
    日本獣医皮膚科学会認定医制度規定第4章、施行細則第5章参照)

申請書のダウンロードはこちら

2020年度 J-STAGE閲覧用購読者コード


2020年度 J-STAGE閲覧用購読者コードを会員サイトに掲載致しました。ご利用下さい。

功労会員表彰のお知らせ


一般社団法人日本獣医皮膚科学会 第 9 回定時総会(2022 年 3 月 27 日(日)於 国際ファッションセンタービル 3F KFC Hall)において、功労会員推薦委員会より永田雅彦先生が推薦され、総会の承認を得て、功労会員表彰を行いました。動画では総会での表彰の様子と永田雅彦先生へのインタビューをご視聴いただけます。