2023 年 3 月 12 日に開催されました標記学術大会において発表された一般演題(口頭発表、ポスター発表)につきまして、厳正な審査を行い、以下の通り口頭発表(研究)、口頭発表(症例)、およびポスター発表を選出いたしました。おめでとうございます。受賞者の皆様には当会より賞状を授与させていただきました。
口頭発表(研究)
「犬の皮膚リンパ腫に対するオクラシチニブの抗腫瘍メカニズムの検討」
この度は優秀発表賞という素晴らしい賞を頂き、誠にありがとうございます。またご指導いただいた共著者の先生方には、この場を借りて深く感謝申し上げます。今回の研究発表ではまだ明らかにできていないことがたくさんあり、それらについてさらに深く研究していく必要があると考えております。この研究を進めることにより、オクラシチニブの皮膚リンパ腫における未知なる働きについて明らかにし、将来的には皮膚リンパ腫に対するオクラシチニブの効果予測のバイオマーカーの確立など臨床的に役立つ情報をご提供できましたら幸いです。この賞に恥じない様、ご期待に添える形で良い結果を出すために今後とも尽力して参ります。
口頭発表(研究)
「Staphylococcus schleiferi
に対するエリスリトールの増殖抑制機構に関する解析」
この度は優秀発表賞という栄誉ある賞をいただき大変光栄に思います。この場をお借りして、研究にご協力ならびにご指導いただいた先生方に感謝申し上げます。
今後も獣医皮膚科領域に貢献できるような研究を続けていきたいと思います。この度は誠にありがとうございました。
口頭発表(症例)
「細胞形態からは予後評価が難しかった組織球増殖疾患の犬猫の
2 例」
この度は優秀発表賞という栄誉ある賞をいただき大変光栄に思います。
この場をお借りして、ご指導いただいた先生方、日々診療業務を支えていただいているスタッフのみなさまに感謝申し上げます。
今回私の発表した組織球増殖疾患を始め、まだまだ治療が難しい皮膚科疾患は多くあります。そういった難治性疾患の原因探索や治療の開発に少しでも貢献できるよう、今後とも臨床面から情報を発信していきたいと思います。
ポスター発表
「犬アトピー性皮膚炎におけるオクラシチニブの治療成績に関する多施設間回顧的検討」
この度は、優秀ポスター賞という身に余る栄誉ある賞を頂戴し、誠にありがとうございます。思いがけない受賞に大変驚くとともに、背筋が伸びる思いです。今回の受賞は、ご指導をいただきました伊從先生、研究にご協力くださいました諸先生方、日頃よりご指導いただいております諸先生方、多くの皆様のお力添えをいただいたからこその成果だと思います。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
今回の受賞を励みに、皮膚病は勿論のことですが、そのほか様々な病気で苦しむ動物達やご家族の方々に、これまで以上に寄り添う獣医療をご提供できるよう、より一層精進して参りたいと思います。
この度は、本当にありがとうございました。
日本獣医皮膚科学会機関誌「獣医臨床皮膚科」に発表された下記論文が、
2022 年度優秀論文賞に選出されました。
受賞者には当会より賞状及び副賞を授与させていただきました。
岡田 悟, 山田優樹, 伊從慶太, 古家 優
「ネコの皮膚リンパ管奇形における診断と治療」
獣医臨床皮膚科 2022, 28 (1): 3–9
この度は、日本獣医皮膚科学会優秀論文賞という栄えある賞をいただき、大変光栄に存じます。
共著者の先生方をはじめ、この論文を執筆するにあたってご協力いただいた皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
この論文が、どこかの猫ちゃんの治療の役に立ってくれれば幸いです。
この論文の猫ちゃんのように、皮膚科の世界でも完全に解明されていない病気がたくさんあるかと思います。
今後も地域の獣医療に貢献するために努力をするのはもちろん、獣医学の発展のため尽力して参りたいと考えております。
福山泰広, 西山優太, 上野宥那, 依田信一朗, 田村咲絵, 岩田和也, 近藤佑衣, 川原井晋平, 圓尾拓也
「作り置き可能なカルボキシメチルセルロースを基剤としたMohsペーストによる犬猫の自壊皮膚腫瘤の治療」
獣医臨床皮膚科 2022, 28 (4): 199–205
この度は優秀論文賞という素晴らしい賞を頂き、誠にありがとうございます。大変光栄に思うと同時に身の引き締まる思いです。なにより、ご指導いただいてきた先生方、日々の診療や研究を手伝ってくれたスタッフや学生達、そして病気に苦しむ動物をなんとか楽にしてやりたいとの思いで、この治療を受け入れていただいたご家族、動物に感謝いたします。
受賞の対象になった論文にある、作り置き可能なカルボキシメチルセルロースを基材とした
Mohsペースト(moM-CMC
2.0)による治療は、さまざまな理由で麻酔処置ができず、切除手術ができない動物の皮膚に生じた自壊腫瘍に対してとても有効です。そしてその作成方法、保存性、使用方法が従来のMohsペーストに比べて改善しており、治療にあたる獣医師の負担も減るのではないかと思います。この治療法が自壊腫瘍に苦しむ動物やご家族の負担軽減に少しでも役に立てれば幸いです。
第31回日本獣医皮膚科学会認定医講習会はオンライン開催となります。
本ウェブサイトより会員サイトにログインし「認定医講習会」から参加登録をして下さい。
参加登録受付 | 2023 年 11 月 10 日(金)正午 〜 12 月 13 日(水)17:00 |
配信および修了手続受付期間 | 2023 年 12 月 1 日(金)9:00 〜 12 月 15 日(金)19:00 |
参加費 |
8,000 円 (ご登録の銀行口座より自動引落となります) |
本学会では、一般臨床医を対象とし、本邦における獣医皮膚科学の向上を目的として日本獣医皮膚科学会認定医制度を実施しています。認定医申請希望者は、はじめに本学会認定医制度委員会に登録し、受験資格取得後、申請書類を提出、要件を満たすと認定医試験(口頭試問、筆記試験)を受ける事が出来ます。その受験資格には 6 回(18 科目)の講習会参加が必須になります。つきましては第31回認定医講習会を、オンラインにて開催致します。
1. 「皮膚の構造と機能」 | 西藤公司(東京農工大学) |
7. 「外部寄生虫症」 | 村山信雄(犬と猫の皮膚科) |
13.「角化症」 | 伊從慶太(Vet Derm Tokyo) |
オンラインの認定医講習会は参加証の発行はいたしません。講習会動画視聴後に表示される申請コードを記録・保存し、専用ページに入力して受講修了の手続きを行ってください。「参加登録だけ」「講習会動画を視聴しただけ」では受講修了と認められませんので、必ず申請コードによる修了手続きを行ってください。
認定医講習会への参加は、認定医制度委員会への登録が終了しており、かつ第31回認定医講習会の受講申込手続きが完了した方に限ります。認定医講習会受講申請および認定医制度の詳細については、こちらをご参照ください。
ひふゼミは、参加者が身近に感じて貰えるような臨床的な内容に特化、地域皮膚科医療の向上と交流も兼ねて 2022 年よりリニューアルして開催しております。 皆様、ふるってご参加下さいますようお願い申し上げます。
参加登録 | 〜 11 月 8 日 迄 |
配信期間 | 2023 年 10 月 16 日 〜 11 月 13 日 |
日本獣医皮膚科学会会員・後援団体会員 | 6,000 円 |
非会員 | 8,000 円 |
動物看護師・学生 | 4,000 円 |
9:30 – 10:30 |
これは皮膚科? これは眼科? 目の周りの異常
「皮膚科が診る目の周り」
村山信雄(犬と猫の皮膚科)
|
10:45 – 11:45 |
これは皮膚科? これは眼科? 目の周りの異常
「眼科が診る目の周り」
辻田裕規(どうぶつ眼科専門クリニック)
|
12:00 – 13:00 |
ランチョンセミナー
協賛:日本全薬工業株式会社 「アロペシア X の治療の現実」
岩崎利郎(ペットの皮膚科)
|
13:20 – 14:10 |
症例検討会
|
14:25 – 15:25 |
「口と肛門周囲の皮膚病」
島崎洋太郎(東京農工大学)
|
15:40 – 16:40 |
全員参加型ディスカッション
実はみんなも悩んでる 〜目や口、鼻、肛門の回りの皮膚病〜 |
開催日: | 2024 年 7 月 25 ~ 29 日 |
開催場所: | 米国マサチューセッツ州ボストン市 |
ウェブサイト: | https://www.vetdermboston.com/ |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、2020 年から認定医制度事業の一部の実施が中止になりました。これを受けて認定医制度委員会では認定医制度に関わる資格の延長措置を取っております。ただし個人都合による延長の場合には、各自必要書類を提出し審査を受けていただく必要がございます。下記を参考にご自身の資格の期限等についてご確認いただきますようお願いいたします。
2020 年に認定医試験受験資格の 1 年延長措置が取られています。この措置は自動延長で、手続きは必要ありません。
2020 年に 1 年延長措置が取られています。この措置は自動延長で、手続きは必要ありません。ただし特例措置のため、原則認定証の再発行はいたしません。もし、延長期間中の認定証が必要な場合は、有料(1500 円)にはなりますが、事務局までご連絡ください。
海外学会へ参加したものの、学会側から参加証を受け取っていないというお問合せが多く寄せられました(特に近年のアジア大会)。このような状況を鑑み、海外学会への参加証明は、参加費の決済を証明するメールや書類、学会参加時の名札等で証明することも可能とします。ご不明な点があれば本会事務局までお問合せください。
第 24 回日本獣医皮膚科学会学術大会はオンライン開催でしたが、参加証の発行はいたしておりません。認定医資格更新の場合、参加された方は「認定医資格更新評価点申告書」に記載してください。